ブログTOP » 葬儀にまつわる印象深い出来事
葬儀をお世話させていただく中で、故人となられた方の、あるいはお見送りされる方の人生に触れる事があります。
自らお話してくださったその生きざまや体験に、感動し、驚き、時には教訓となり、さまざまな思いとして心に残ります。
また、私自身葬儀社のスタッフとして葬儀を承る中で、とても印象に残る出来事もあります。
葬儀のご相談にみえられ、数日後に奥様がお亡くなりになられたお客様から、葬儀終了後、とても不思議なお話を伺いました。
夫婦で楽しみにしていた旅行があと数日と言う時に、突然奥様が倒れられ、救急車で運ばれ、意識のない状態で、数日後にお医者様から告げられたのは最後のお別れに向けての事。
すぐに私どもに相談にみえられ、その後も毎日のように電話をくださったり、おみえになられたりで、葬儀の段取りを何度も確認され、まるでその日を予知しているかのようで、私どもでも大変印象に残っておりました。
そのお客様が、奥様の葬儀を終えた後、「お葬式は"この日"と確信していた」と、突然お話をされたのです。
この日とは・・・
最初の奥様ともご病気が原因で死別され、その奥様の葬儀・告別式を行った3月3日の事でした。3月3日はこのお客様にとって、人生でいつも大きな出来事に関連する日で、とても結びつきが強い日なのだとお話されました。
そして、このたび私どもで葬儀を執り行った2度目の奥様は、この日近くに病気で倒れられたのです。
結局、お客様の予知していた3月3日は葬儀・告別式とはなりませんでしたが、「亡くなりました」との一報が入ったのは、やはりと言っていいのかどうか・・・3月3日でした。
このようなお話を伺って、ふと「自分にとって、結びつきの強い日は、あるのだろうか。」と、いろいろ思い起こしてみたのですが・・・私にはなさそうです。
とにかく不思議な結びつきです。
そして、もうおひとり・・・
最後の最後まで、死ぬ間際まで、けじめをつけたいと全て自らで奔走しお亡くなりになられたお客様のお話です。
夜中12時近く、私どものホームページをご覧になられ、お問い合わせの電話をいただいたのがきっかけでした。
ご自身が体を患っておられ、最後の日はもう間近であること、家族に残す遺産の処分をきっちりと決めたい事、そして他にもご自身の現役時代のご職業や、どのような体験をして生きてこられたのかなどのお話もされました。
そのしっかりしたお元気なお話の仕方で、ご病気であるとは思えないぐらいでした。
それからも、葬儀とは別に遺産相続に関しても心配し電話をしてこられ、その件に関しても私どもでもサポート、アドバイスをさせていただいたのですが、やはりとてもお元気なご様子で、葬儀の具体的なお話に私どもが躊躇するぐらいでした。
でも、お客様はかなり急がれている様子で、「自宅できっちりとした見積りをしてほしい。家族にも会っていてほしい」との連絡をいただいたのです。
私どもではご自宅に伺い、ご家族様立会いの中、お客様の納得のいく形での、葬儀のお見積りをさせていただきました。
その後、しばらく連絡が途切れ、重なる葬儀施行でバタバタとしていたある日。
「○○ですが」とのお客様の名前での電話。
"いつものお客様のお声ではない"と感じた時、「今、亡くなりました」の言葉が・・・
思わず「あの○○様ですか」と確認の言葉を発していました。
葬儀の打ち合わせに伺った担当者は、お見積りでご自宅に伺った時と同じスタッフだったのですが、本当にお元気だっただけに、誰も彼もがショックでした。
でも、ご家族様もおっしゃられたのです・・・
「最後まで、本当に元気で、最後の挨拶にとお世話になった方の家に訪問するぐらいで、誰もが実感はなかった」と。「息を引き取る瞬間まで、誰に何を渡してほしい、と話をしてました。」と。
最初のお電話をいただいてから24日目の訃報でした。
2009年1月の所に、これまでの記事をまとめてあります。
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