ブログTOP » 伝統の和、斬新の洋
ここ数年、多くの著名人のお葬式で目にする生花だけで作られた花祭壇は、ひと昔前の花祭壇は高いと言うイメージが払拭され、希望されるお客様が増えてきました。これは花業者の努力、協力で安く提供できるようになった事と、既存の葬儀価格に疑念を感じた葬儀社が独自の価格を打ち立て実行している事が大きな要因と言えます。
故人の好きな花を取り入れたオリジナルな花祭壇はとても個性があり、花の美しさと何ともいえない人を惹きつけるよい香りとで「お花に囲まれて・・」と、思われるのは納得です。
でも私は、和の祭壇である彫刻や細かい細工が施された白木の祭壇もとても好きです。白木の祭壇が存在する事で感じる神聖で厳粛な威厳のある雰囲気は寺院の様でもあり、そこに横たわる故人がとても神々しく思えます。
「周りをお花で、でも必ず白木の祭壇を...」と強いこだわりで望まれる方もたくさんいらっしゃいます。
それは、白木の祭壇にアレンジされた花が飾られた時、ピーンと張り詰めた美しさが何とも言えない重みを感じるからでしょうか。
葬儀社が白木祭壇を維持、管理するのはとても手間のかかる事です。常に手垢や汚れに細心の注意を払い、細かい彫刻部分の手入れや修理も必要です。
そして、白木祭壇を収納する様々な形の数多くの大きな木箱(段飾りのお雛様を納める為の数多い箱を想像して下さい)を管理する大きな倉庫も必要です。
最近では、白木祭壇を自社で持たない葬儀社もとても増え、中には白木祭壇は何度も使う祭壇、と白木祭壇自体を否定する葬儀社もいます。
けれども、祭壇には仏様となられた多くの方の想いが宿り、白木祭壇の持ち味である手の込んだ芸術的な細工はそれ自体が価値あるものと言えるでしょう。
どちらにしましても、どの祭壇に決めるかはお客様自身であり、私達葬儀社はお客様のご要望にしっかりお答えする事が大切なのだと思います。
葬儀に携わる者として、時、場所に関係なくどのような祭壇であっても、祭壇の側では何ともも言えない澄んだ空気を感じるのは不思議です。
2009年1月の所に、これまでの記事をまとめてあります。
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